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第1回『仮想地球』地図コンペ入選結果報告


募集要項はこちら

入選結果 

■入選者

 益田 岳 (京都大学東南アジア研究所研究員)

■地図のテーマ

 「ヒューマンスケールからグローバルスケールまで、自在に移動できるインタラクティブ3Dマップ:
 マレー・イスラーム世界の伝統的神学校ポンドックを素材として」

■ねらいおよびメッセージ

 フィールドデータにより得られたデータから地理情報システム上で扱える3Dモデルを作成する。 作業を通じ、地域研究で利用可能な表現ツールのひとつとして、長期にわたってつかえる技術となるよう、手順の標準化のための ノウハウ獲得を目指す。
 具体的にはマレー・イスラーム世界の伝統的神学校ポンドックを3Dモデル化し、誰でも利用できる汎用地理情報システム上で扱える形式にし、 インタラクティブに操作できるようにする。
(応募原稿から一部抜粋)

■受賞コメント

 民族誌のひとつの目的が行ったことのない読者にもその場の雰囲気を伝えることだとすれば、 このプロジェクトでは画面上に仮想空間という読みものを組み上げて同じことを目指そうとしています。
 東南アジアのマレー世界にはイスラームの理想を日々の暮らしで実践しまた学習するための自然発生的な共同体があります。
 コンピューターの画面上にこれを「再現」しそこで学び暮らす人々が、より大きな地理/歴史的ひろがりをもつ「イスラーム的世界」と どのようにつながっていくかを当地の人々の人生感覚とともに表現したいと考えています。幸い、ここ数年の技術の進歩により高価な 機材を使わなくても高度な仮想空間の製作が可能になってきました。
 技術的手続きを整理し、3Dモデルでの集落再現の方法などとして誰でもつかえるように提供することも検討しています。
 本プロジェクトの成果をみて「これなら私もやってみたい」と感じるようなオモロイものになるよう、いっちょやってみます。

■写真(クリックすると大きくなります)

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※益田さんの地図は、『仮想地球』研究会からの支援を受けて、
来年度から本研究会ホームページ上のデータベースに、漸進的に掲載されます。
ご期待ください!