第5回『仮想地球』研究会
阪本 寧男 氏(京都大学名誉教授)
「イネ科雑穀の起源と伝播ならびにその食文化」
日時:2008年7月26日(土) 午後2時より
場所:京都大学本部構内総合研究2号館4階447号室
(京都大学本部構内マップ・交通アクセス)
(下段地図の緑色の建物です)
講師:阪本 寧男 氏(京都大学名誉教授)
演題:「イネ科雑穀の起源と伝播ならびにその食文化」
コメンテータ:加藤 真 氏 (京都大学大学院人間・環境学研究科・教授)
司会:重田 眞義 氏 (京都大学大学院アジア・アフリカ地域研究研究科・准教授)
6月の研究会では姫田忠義さんをお招きして,「椿山−焼畑に生きる」の鑑賞会を行いました。"米が育たない山村"での豊かな雑穀文化を感じることができました。
今回は、日本や世界各地で雑穀の研究をされてきた阪本寧男さんをお招きして、さまざまな雑穀の栽培や,それに伴う文化がどのような広がりをもつのかを,
大きな文脈のなかで理解できたら面白いのではないでしょうか。
現在"雑穀ブーム"が訪れていますが、それらが栽培されてきた土地の文脈からは切り離されて私たちの前に届けられます。現在の日本では、特に私たちのような若い世代にとっては、
雑穀は育っている姿すらよく知らない存在になってしまいました。阪本寧男さんのお話を通して、地域に根づく雑穀文化に親しむきっかけを得ることができればと思っています。
【演者紹介】
阪本 寧男
1930年京都市に生まれる。1954年京都大学農学部農林生物学科卒業、1962年ミネソタ州立大学大学院修士課程修了、京都大学農学博士、京都大学名誉教授。民族植物学専攻。主な著書に、「雑穀のきた道」日本放送出版協会 1988-1989年、「インド亜大陸の雑穀農牧文化」編著 学会出版センター 1991年、「ムギの民族植物誌」学会出版センター 1996年、「雑穀博士ユーラシアを行く」昭和堂 2005年などがある。
【コメンテーター紹介】
加藤 真
1957年静岡県に生まれる。1980年京都大学農学部農林生物学科卒業、1987年京都大学大学院農学研究科博士課程修了、京都大学農学博士、京都大学大学院人間・環境学研究科教授。生態学専攻。おもな著書に、「日本の昆虫群集」共著 東海大学出版会 1987年、「日本の渚―失われゆく海辺の自然」岩波新書 1994年、「マルハナバチの経済学」共訳 文一総合出版 1991年などがある。
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